病院の看護師の役職と詳しい仕事内容

病院の看護師の役職には下から順に、看護主任、看護師長、看護部長があります。看護主任は看護業務の管理や看護師の指導、職場環境の改善などが主な業務です。看護師歴10年以上の看護師に任される役職で、一般企業の役職に例えれば、係長のポジションになります。管理職ですが看護師に近い存在であり、看護師長と看護師の橋渡し的な役割を担っています。そのため、コミュニケーション能力やマネジメント能力が求められます。

その上である看護師長は、看護師の統括及び医療施設の運営に関わる役職です。看護師歴がおよそ10年から15年以上の看護師に任される役職で、一般企業の役職に例えると課長のポジションです。仕事内容が看護主任とかぶるところもありますが、より高い能力が求められます。部署の異なる看護師長が集まって情報交換をすることも多く、横とのつながりにも対応していかなければなりません。看護主任に比べて、看護師の人材を確保する方法を考えたりと、運営に寄り添った業務が増加する傾向にあります。

そしてその上の看護部長は、看護師のトップの役職であり、現役で働いている看護部長の平均年齢は55歳前後と言われています。看護主任や看護師長は1つの病院にそれぞれ複数人存在しますが、看護部長は1つの病院につき1人とされています。希少性の高い役職であり、看護師としての経験やコミュニケーション能力・マネジメント能力の高さだけでなく、リーダーシップも求められます。業務計画書を作成したり、病院の運営を考慮しながら設備の改善に努めたりと、様々な点を統括しなければなりません。

看護師としてリーダー的な役職に就きたい方は、それぞれの役割を理解した上で、必要なスキルを磨いていく努力をするようにしましょう。

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