医療現場で看護師がキャリアアップをするには、自分の能力や経験などをしっかり評価してくれる職場で働くことが欠かせません。職場で評価の対象となりやすいポイントについては、勤務先の方針や診療科目などによって違いがあります。そのため、就職活動中の時点で、正当な評価を受けられそうな職場を見極めることも大切です。
看護師のキャリア支援制度がある医療機関の中には、具体的な人事評価のポイントについて、ウェブサイトやパンフレットなどを通じて公表しているところもあります。将来を見据えて職場探しをするのなら、こうした情報を収集し、気になる医療機関の評価制度の特徴を正しく理解することが大事です。
では、現場で評価される人とは一体どんな人なのでしょうか?評価で特に重視されやすいのが、コミュニケーション能力です。同僚の看護師だけでなく医師や薬剤師など他の職種のスタッフと良好な関係を築けている人や、患者や家族に丁寧に接している人は、職場内で周囲の人に高く評価してもらえる傾向が見られます。
なお、小児看護や老人看護、救急看護といった専門性の高い分野における知識・経験を持つ看護師も、評価されやすい傾向にあります。職場によっては、そうした専門的な資格の取得を支援している場所もあるため、そうした場所を職先に選ぶといいでしょう。
専門的な資格として代表的なのが専門看護師や認定看護師といった資格です。これらはその分野の経験3年を含んだ計5年の実務経験があれば受けることが可能です。確実にキャリアアップをしたいのなら、「何年後に専門資格を取る」といった形で目標を立てて、コツコツと実績を積むことが大切です。